凰刃那原、刀渡の里の忍。ソウヤの腹違いの姉であり、中忍の時点で既に里のくノ一の中では最高の使い手と認められていた。特に幻術は里長ですら見破るのが困難だったという。だが、幻術の使いすぎのためか、彼女はある時から精神に変調を来した。最愛の弟がいずれ誰かに殺される前に、自分の手で殺したいと夢想するようになったのだ。妄想は日を追う毎に強くなり、彼女が正気でいられる時間は短くなっていった。