内乱を終わらせるために彼女が軍師として提案した策は単純明快でありながら、誰もが驚くものだった。支城を無視しての首都への速攻、女王を囮とするその作戦を、女王はこともなげに快諾したという。彼女は革命軍牽制のため王都の側面に回ったが、そこで運命の再会を果たしてしまう。身分違いの友人、最愛の幼馴染と戦場で相対してしまったのだ。彼女たちは大きな歴史のうねりの中で、互いを想いながら殺し合う運命を課せられた。