名の失われた神に仕えていた神徒。その出生が魔神に由来すると噂されていた彼は、どこへ行っても他者から疎まれていたと伝えられている。しかし、ある上位神が彼の心に磨けば光るものがあることを見出し、自身の神徒とした。理解者を得て自分の居場所を見つけた彼は、口では上位神を罵りながらも、忠実に従っていたという。彼ら主従の縁は深く、切っても切れないものと思われていた。ある事件が起きるまでは……