第三章

“CEMETERY”。現在、人間たちが到達している最深層であり、冒険者の墓場とも呼ばれる階層に踏み入れたレンカは、自分がヴォイドに挑む本当の理由をあなたに打ち明ける。それは、行方不明の両親を探したいという切なる願いだった。高名なヴォイド研究者であった彼女の両親は、十年前のある事件をきっかけに消息を絶ってしまったという。

冒険者たちの墓場

「CEMETERY」への到達を機に、レンカは10年前に消息を経った両親を探すためヴォイドの最深部を目指していると打ち明ける。そして、ここまでたどり着くためにあなたを利用していたことを詫び、これからも同行させてほしいと願い出る。

10年前

10年前、カナンの発見を目的に結成された大規模調査団。レンカの両親とミズチが中心となって組織されたその部隊は、「CEMETERY」踏破を目前にして壊滅した。しかし、何が起こったのかは不明だという。

決意を新たに1

両親の失踪後、ミズチに引き取られたレンカは、やがて自身の手で両親の行方を探したいと願うようになった。戦う力を持たぬ自分にとって、あなたとの出会いはまさに運命だったのだと、レンカは語った。

決意を新たに2

門番を倒し、新たなエリアへのゲートが開いた。ますます過酷になっていく旅路に不安を覗かせるレンカだったが、あなたに気遣われ、先へ進む決意を新たにする。

レンカとミズチ

レンカは、ギルドで交わしたミズチとの会話を思い出す。旧友を守りきれなかった後悔、レンカだけは守ろうという覚悟。そして、あなたとの出会いを機に、レンカを冒険に送り出そうと決めた理由。育ての親の想いを胸に、レンカは進む。

壊れかけの記憶1

「CEMETERY」の最深部到達目前、高まる緊張を紛らわすため、レンカは「女神に出会ったら何を願うか?」とあなたに問いかける。しかしあなたは「願いは特に思いつかない」と答えた。レンカはその無欲さに引っかかりを覚えるが……

壊れかけの記憶2

門番との戦闘後、再び意味ありげなフラグメントを発見する二人。あなたがフラグメントに触れると、何者かの声が聞こえてきた。しかし、声は途切れ途切れでうまく聞こえず、どのような記憶かは判然としなかった。

カナンへの憧憬

レンカの両親が発見したフラグメントの解析により、実在が信じられるようになった「カナン」。そのフラグメントは、10年前の大規模調査団結成の発端ともなったが、現在では行方不明になっているという。

未だ見ぬ、その先へ

ミズチは一人、過去に想いを馳せる。失踪したレンカの両親が娘に託した「もの」や、10年前、自分たちの前に現れた「女」。その謎は、未だに解かれていない。一方、「CEMETERY」最深部に到達したあなたとレンカの前には、強大な敵が現れていた。

ミュトスの残響

開いたゲートに飲み込まれたあなたたちは、ついに「カナン」にたどりつく。二人の前に現れた女神はメモリアと名乗り、自身が虹の女神を模した機械であること、厄災を引き起こした元凶であること、自身を再起動して世界を救うためにあなたを生み出したことを語った。
直前のページに戻る