第七章

ファントムと名乗る謎の勢力の妨害を受けつつも、順調にキーメモリーの回収を進めるあなた。そんなあなたの前に、ルイゼの身に巣食っていた暗き妄執と、遥か太古に端を発する因縁が徐々に明確な形を持って姿を現しつつあった。異界戦争の真実とは。数多の世界を巡った虹の女神の目的とは。そしてメモリア誕生の真相とは。全てが終幕に向かって動きはじめていた。

在りし日の出会い

見知らぬエリアに迷い込んでいたルイゼは、まどろみの中で自分ではない誰かの記憶を垣間見る。それは、イドラと名乗る女性が虹の女神ティリスと出会った時の記憶であった。イドラの声が神託と酷似しており、ルイゼは戸惑いを隠せない。そこへ何者かの気配が近づき……

再会1

ルイゼの前に現れたのは、テッドたちファントムの面々だった。ルイゼを危険視し、始末しようとするテッドたち。悲鳴を聞き、駆けつけたあなたは、ルイゼを守るためにファントムとの戦闘に臨む。

再会2

ファントムとの戦闘は膠着状態が続き、打開策を見出だせずにいた。しかし、突如苦しみだしたルイゼから黒いモヤが吹き出し、あたりを覆い尽くす。あなたとレンカは、その隙にルイゼを連れてその場から逃げ出した。

盗王の記憶 前編

ファントムから逃れた先で、あなたはアルヴェンとティリスの記憶を垣間見る。それは、野心を抱き国を乗っ取ろうとした大臣が、力を得るために宝物庫の呪いを解放したと知る記憶であった。ルイゼは、聞こえてきたティリスの声が神託の声とは異なることに気づく。

女神を造った者

一方地上では、ミズチとワンが「かつて共に大規模調査に赴いた者同士」として情報交換を行っていた。当時レンカの両親の助手であったワンは、太古の異界戦争の折、女神ティリスに助力した存在について触れ、その者こそがメモリアを造ったのではないかと語る。

盗王の記憶 後編

宝物庫を進むうち、三人は再び女神の記憶に出会う。国を飲み込もうとする呪いを、自らの魔剣で喰らい返す決意をするアルヴェン。一歩間違えば自分ごと喰われてしまうかもしれない状況でも、自分自身を貫こうとする盗賊王の覚悟がルイゼに変化をもたらしつつあった。

盗王の気炎1

アルヴェンの待つエリア最深部は、これまでにないほどの瘴気に満ちていた。強い拒絶の意思の中に、長らく自分と共にあった力の気配を感じ取ったルイゼは、瘴気への干渉を試みる。ルイゼの助力によってあたりを覆っていた瘴気が消え、あなたはアルヴェンの解放に臨む。

盗王の気炎2

あなたは無事アルヴェンを解放し、キーメモリーの取得に成功した。ルイゼに巣食っていた思念は彼女の体を抜け出すと、召喚師への激しい怨嗟を吐きながら次元の歪みを作り出した。歪みに飲み込まれたあなたは、青い光に導かれレンカと共に未知のエリアへ辿り着く。

青の導き

懐かしい気配のする青い光に導かれ、あなたとレンカは未知のエリアへ辿り着く。あなたを導いた光がキーメモリーである可能性もあるため、エリアの調査を進めながら地上へ戻る方法を探すことに。一方ルイゼから離れたイドラの思念は、彷徨の末にカナンへ到達していた。

氷勇の記憶 前編

未知の都市に奇妙な既視感を覚えるも、なぜかは思い出せないあなた。探索を進めるうち、虹の女神が旧友らしき男の記憶に行き当たる。その青年にも懐かしさを感じるあなたの様子に、レンカはこの場所があなたの失われた記憶に関わりがあるのではと考える。

太古の技術者

地上に帰り着き、ギルドに保護されたルイゼはヴォイド内での出来事や自身に起きたことなどをミズチとワンに話す。ワンは、ルイゼに巣食っていた思念こそが、太古に起きた異界戦争において女神ティリスに助力した技術者であり、メモリアの製作者に違いないと言う。

氷勇の記憶 後編1

探索を続けるあなたたちの前に再び現れる女神の記憶。その中でティリスは、何らかの“約束”を果たすために異界を巡る旅を続けていると旧友であるカルに語った。約束という単語に引っかかりを覚えるあなた。そこへ突如ファントムと思しき女が現れ、攻撃を仕掛けてくる。

氷勇の記憶 後編2

突如現れた女性ローラは、異界間の秩序を乱す存在となりつつあるアストラ自体を滅ぼすという危険思想を覗かせた。そのためには召喚師という存在が障害だと断じ、あなたを排除しようとする。ローラが容赦のない一撃を放とうとしたその時、カルが現れあなたを庇った。

機砲の記憶 中編1

ファントム。それが歴史の影に潜み、全異界間の秩序の維持を目的に行動する“亡霊”たちの名であった。レイはヴォイドを破壊する方法を見出せないのであれば、アストラ自体の破壊も已む無しという過激な思想を覗かせ、イヴァもそれに同調する。

氷勇の友誼1

エリアの最奥部では、カルがあなたを待っていた。言葉は語らずとも、彼が深い親愛とそれと同じくらいの闘志を滾らせているのは明白だった。あなたは彼の闘志に誠心誠意向き合うべく、カルとの戦いに臨む。

氷勇の友誼2

激闘の末カルを退けたあなた。カルは「“君”の中には“あいつ”がいる」と語り、あなたを“親友”と呼んだのちにキーメモリーへと姿を変えた。一方ファントムは、アストラごとヴォイドを破壊する計画を進めるため、本格的に召喚師排除に動き出そうとしていた。

癒歌の記憶 前編

神々に人間が支配されていた世界。事前調査でもたらされた情報を元に、あなたとレンカは神殿を進む。道中で垣間見えたティリスとレオノーラの記憶は、どのような苦難にも手を携えて一生懸命に生き抜こうとする人々の強さを感じさせるものだった。

それぞれの覚悟

召喚師排除のために自身のチームを率いて神殿エリアを訪れたジャン。テッドを始めとした面々は、ローラの打ち出した過激な計画に戸惑いを覗かせながらも任務への意気込みを見せていた。ジャンは迷いを振り切るように、召喚師の追撃を開始する。

秩序のために

エリア探索を続けるあなたたちの前に、ジャン率いるファントム特務チーム“Love”が立ち塞がる。彼らはこれまでの戯れのような戦いとは異なり、明確な排除の意思をもってあなたに襲いかかる。

癒歌の記憶 後編

ジャンの猛攻を受けてメカルスの機体が機能を停止。絶体絶命の危機にレンカは身を挺してあなたを庇う。ジャンは、アストラを思うレンカの言葉と理不尽に抗おうとするレオノーラの記憶に迷いを覗かせ、部下たちと共にその場から立ち去った。

癒歌の旋律1

最深部には、イドラの黒き思念に捕らわれたレオノーラがいた。激しい憎悪と敵意を剥き出しにするイドラの思念は、レオノーラを操りあなたを排除しようと襲いかかってくる。

癒歌の旋律2

戦いの果てに思念から解放されたレオノーラは、イドラの絶望の深さを憂いながらキーメモリーへ姿を変えた。安堵したのも束の間、激しい衝撃がヴォイド全体を揺らす。それは、ツキモリ博士夫妻の研究を元にファントムがヴォイドに小規模な風穴を開けた余波であった。
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