半魔の盗賊王

女神を目覚めさせるため、ヴォイドを旅するレゾナンスたち。とある砂漠エリアにさしかかった一行は、奇妙な魔術によって堂々巡りを余儀なくされてしまう。アルヴェンは、その魔術や砂漠そのものにも心当たりがある様子で、一行は彼の言葉を頼りに、エリアの脱出を試みる。それがアルヴェンの生前の記憶――彼の苦い思い出を辿る道とも知らずに……

因縁の熱砂

女神の眠る地「カナン」を目指し、召喚師と共に旅をするレゾナンスたち。そのうちの一人、魔剣を携えし盗賊王アルヴェンは、通りかかった砂漠エリアを眺め、複雑そうな表情を浮かべる。どうやらこの場所は、彼の故郷によく似ているようで……

迷いの砂漠

進めども進めども、同じ場所をぐるぐると回っているようで先に進めない一行。生前、同様の状況に陥ったことのあるアルヴェンは、周囲からの問いかけに何らかの魔術の影響であることを示唆する。一行は、魔術を打ち破るため、探索を開始する。

過去の亡霊

無事に魔術を打ち破り、堂々巡りを脱したアルヴェンたちの耳に、不気味な声が聞こえてくる。憎しみと嘆きが混ざったようなその声は、何故かアルヴェンを「裏切り者」と罵り、激しい敵意を向けてくる。一行は、声が呼び寄せたと思しき敵を迎え撃つ。

裏切り者

不気味な声に覚えがある様子のアルヴェンは、何故か事情を語りたがらない。しかし、仲間たちの説得を受け、やがて重い口を開いた。曰く、声の主はジノ。生前のアルヴェンの手下だった少年で、アルヴェンたちを裏切り、国に売った人物だという。

懐かしき我が家

砂漠を抜け辿り着いた洞窟は、生前アルヴェンたちがアジトに使っていた場所であった。荒れ果てたアジトの中でアルヴェンは、自身の来歴や、このアジトがジノの密告によって蹂躙されたことを語る。ジノの怨念は今だ消えず、アルヴェンを憎み続けているのだった。

憧憬と裏切り

エリアを踏破するため洞窟を奥へと進む中、一行の耳にはジノの憧憬と混乱が降り混ざった声が聞こえてくる。アルヴェンたちと敵対していた大臣に利用され、盗賊団の情報を敵に渡してしまったジノ。アルヴェンは彼を自分の手で始末したと語る。

古の祭祀場

洞窟を抜け、一行は古い祭祀場に辿り着く。生前のジノはここで強制的に魔物の魂を体内に入れられ、異形へと成り果てたのだった。周囲にはジノの思念に呼び寄せられた魔物が巣食っており、アルヴェンたちは最深部へ向かうために戦いを開始する。

妄執の果て

祭祀場の最深部には、魔物と成り果てたジノの思念が存在していた。アルヴェンへの憧憬と植え付けられた憎悪が入り混じり、おぞましい怪物へと変貌したジノに向かって、アルヴェンは魔剣を構える。もう一度手下だった少年の魂を奪い取るために。

半魔の盗賊王

撃破されたジノの思念はアルヴェンが生前戦っていた理由を問う。その問いにアルヴェンが「生きたいように生きただけだ」と答えるとジノの思念は満足したように消え、次のエリアへのゲートが開かれた。盗賊王は過去の残滓を見送った後、仲間たちと共に歩き出した。
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