復讐者の見る夢

超文明の遺跡を探索中、突如見知らぬエリアへ飛ばされた一行。そこはヘルガの精神世界であり、“最も大切な思い出”が眠る夢のような場所であるという。自分以外の全てを呪い、復讐に生きたヘルガの“大切な思い出”とは一体どのようなものなのか。一度囚われたら二度と目覚めぬと言われる夢の檻から、一行は逃れることができるのか?

夢の檻

カナンを目指す旅の途中、超文明の遺跡を調査していた一行は、突如見知らぬ古城へと飛ばされてしまう。シドニアは、「精神性のトラップの仕業であり、ここは我々の中の誰かの記憶の中だ」と説明する。皆が困惑刷る中、ヘルガは無言で城の奥へ入ってゆく。

魔王の城

城の奥へ入ってゆくヘルガを追いながら、一行はこのトラップから脱出する方法を模索するが、明確な解決策は見つからない。そこへ聞き覚えのない男と少女の会話が聞こえてくる。男は少女を城に招き入れ、どんな願いも叶えると優しく語りかけるのだった。

優しい記憶

城内を進みながら、一行は幼い頃のヘルガの記憶を垣間見る。ヘルガを拾い上げた養父はひたすらに彼女を肯定し、我儘を許し、甘やかした。フォルテは、復讐に取り憑かれる以前の優しい記憶を懐かしんでいるのだろうと推測するが、ヘルガはそれを笑い飛ばすのだった。

何度でも

城の最奥部にある見事な大広間。そこでヘルガの養父の影が待っていた。ヘルガを偽りの魔王として育て上げ、戦犯として人間たちに引き渡した張本人である彼は、自らの行いを正当化しヘルガに復讐をやめるよう諭す。ヘルガはそんな“父”の影をあっさりと切り裂くのだった。
直前のページに戻る