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No.0012≪宿業の功罪≫

イ・シェド

CV: 興津和幸

古来より一族に伝わる“新世界”への到達を宿願とし、多くの世界を渡り歩いた異界の魔導師。
自らが思い描く“世界一の強者”となるべく、叡智の獲得に並々ならぬ執着を示し、数多の智者と戦いを繰り広げては、その知識を喰らったという。
数多の世界に名を残してはいるものの、伝承に語られる姿に一つとして同じものはない謎多き人物である。

イ・シェドは礼儀正しく温和な青年だった。
しかし、知識の会得には常軌を逸した執着を示し、自身と対等かそれ以上の力を持つ魔導師には率先して戦いを挑んだという。
そして、打ち負かした相手から魔力と共に知識を写し取り、自らのものとすることで、自身の力を成長させていった。それらの行動から、彼はいつしか「知識を喰らう者」と呼ばれるようになった。

イ・シェドの一族には、古来より、ある言葉が伝えられていた。
曰く「世界一の強者は、新世界に至る」。
それゆえに、一族の魔導師たちは様々なアプローチで新世界を目指し続けてきた。中には純粋な強さのみを追求し、最強の称号を求めた者もいたという。
イ・シェドは叡智を探求することで新世界に至ろうとしていた。

知恵や魔力だけでなく、相手の姿まで写し取ることができたイ・シェドは、時と場所によって自身の姿を変えたとされる。
数え切れぬほどの知識と姿を取り込んでいくうちに、次第にどれが自分本来の姿なのか、どこからどこまでが自分の意識なのか、それらの境界は曖昧になっていった。しかし、イ・シェドにとってそれらは些事であり、さほど気にも留めていなかったようである。