ユニット詳細

No.0037≪バリウラの皇族≫

アリス

CV: 水瀬いのり

異界グランガイアに存在したバリウラ帝国の第八皇女。
生まれつき優れた魔導の才能と身体能力を有し、父である皇帝に戦いの道具としての人生を強いられた少女。
その無慈悲な命に逆らうすべはなく、自らの心さえ壊しながら戦場を舞った。
兵器として扱われた悲劇の少女だが、そんな彼女を見守る存在もいたようだ。

皇女として生まれたにも関わらず、アリスの生涯は平穏とは程遠いものであった。
実父である皇帝は、彼女が生まれながらに備えていた並外れた魔導の才能と身体能力に目をつけ、自身に都合の良い駒とするべく、過酷な戦闘訓練を課した。
自由を奪われ、戦果を上げることだけが生きる意味となった少女は、神々との戦いにおいても微笑みを浮かべながら幾多の神々を斬り伏せていったという。

常に戦場に身を置き、戦いを続ける彼女の精神は徐々に狂気に蝕まれていった。
人を無感情に殺しているように見えていても、その心の奥底では本人も気づかないほどの微かな罪悪感が積もっていたのだ。
ふいに懐かしい何者かの気配を身近に感じながらも、戦うたびに彼女は闇の狂気へと染まっていった。
壊すための道具となるため、壊れていったのである。

アリスは皇族の末子であった。
3人の兄と4人の姉がいたが、アリスを含め、皆がバリウラ帝国皇帝である父の命令に従い、大小あれど自由とは程遠い世界で生きてきた。
周囲の者には兄弟姉妹の間にも確固たる絆は感じられなかったという。
中でも、英才教育を施され早くから戦場に駆り出されたアリスは、特に関係が薄かったようである。