ユニット詳細

No.0039≪宿命の戦姫≫

キクリ

CV: 上田麗奈

異界からグランガイアに現れた踊り子の少女。
彼女の舞は人を殺すための技であり、血を求めて戦場を渡り歩いては、殺戮の限りを尽くした。
八剣をまとう戦士セフィアとは浅からぬ因縁があり、顔を合わせれば激しく刃を交える敵対関係にあったが、二人の間には当人たちにしか知りえぬ絆が存在していたようである。

キクリの出自について、詳しいことは何もわかっていない。ただ、自らが殺めた相手の血を浴びることに至上の喜びを感じる人物であり、「向こうにはもう殺す相手がおらんから」という理由で、生まれた世界を捨ててきたという話が伝えられている。
ふらりと戦場に現れ、敵味方の区別なく、舞でも踊るかのように殺戮を繰り広げる彼女を、当時の人々は非常に恐れていたという。

彼女の凶刃は、同じ異界出身の剣士ミフネに一度は止められる。
しかしこれも意に介さず、彼女は再び戦場に舞い戻り一面を朱で染め上げたと言われている。
敵味方を選ばなかった彼女が神軍との戦いの際には神々だけを狙っていたのには、彼女を追っていた八剣の戦士が彼女に何らかの影響を与えたからかもしれないと後世の歴史学者は語る。

返り血を浴び続けてきた彼女だが、着物についた血はちゃんと後で染み抜きをしていたという。
また、かんざしにしている牡丹は毎日取り替えていたり、帯留めの輪っかは左右同じサイズになるようこだわっていたりと、案外几帳面な一面も持ち合わせていたようだ。
誰かにそうすべきと教わったのだろうか。今となっては確かめるすべもない。