ユニット詳細

No.0040≪伝承の俊傑たち≫

リリー・マター

CV: 渡辺明乃

異界グランガイアに存在したアグニ帝国の歴史に恐怖と共にその名を残した女帝。
一流の黒魔術師でもあり、自身の黒魔術をより強力なものにするため、剣闘用コロシアムを建設。奴隷同士を争わせ、人間の闘争本能に関する研究を行った。
その血塗られた所業が後世まで語り継がれる、アグニ帝国の負の時代を象徴する暴君である。

彼女がアグニ帝国の女帝として君臨していたのは、神と人間の大戦が勃発する遥か前だったとされる。
即位後すぐに剣闘用コロシアムを建設した彼女は、多くの奴隷たちをその闘技場で相争わせた。
これは人間の闘争本能を、黒魔術の強化に利用するための研究だったと考えられている。
その成果は長い時を経て別の人物の手によって結実することになる。

「人間とは戦わずにはいられない愚かな獣である」。
そう信じて疑わなかった彼女は、コロシアムで繰り広げられる“獣”同士の血で血を洗う闘争を、薄笑いを浮かべながら観戦したという。
その妖艶なる笑みを見た民衆は、恐怖ではなく美しさを感じたと伝えられている。
史上最悪の暴君と呼ばれながらも長く君臨できたのは、独特のカリスマがあったからかもしれない。

彼女の奴隷剣闘への情熱は、年を経るごとに常軌を逸したものとなっていった。
彼女は人の攻撃性を増す冠を生み出し、奴隷たちに被せることによって剣闘を激化させていったという。
戦いが激しくなるにつれ、彼女自身の黒魔術も強化されていったと伝えられている。
彼女が目指した研究の成果は、意外な結末をもたらしたとされるが、それは別の物語である。