ラ・ヴェーダ共和国でも有数の資産家の家に生まれ過保護な環境下でワガママに育った彼女は、貴族の暮らしを窮屈に感じていたという。
そんなある日、彼女を狙った誘拐事件が発生。
間一髪のところで護衛役の青年に助けられた彼女は、青年の見事な斧捌きに衝撃を受けた。
青年に師事を仰いだ彼女は、彼が旅立つ日まで修練に励んだという。

斧の師匠である青年が旅立ってしまい、再び退屈な日々に戻ったミセルは、ある日不思議な機械人形との出会いを果たす。
その機械人形から「自分の世界を滅ぼした存在を追っている」と聞いたミセルは、斧を手に家を飛び出し、“カニ”と名付けた機械人形と共に破壊者との戦いに身を投じる。
恵まれた退屈な生活を惜しむ素振りもみせなかった。

彼女が旅の中で出会った仲間は、みな当然のように人々を助けた。
己の保身ばかりを優先する貴族たちを嫌と言うほど見て育ってきた彼女にとって、彼らは実に気持ちの良い存在だったであろう。
強い信念のもとに行動する彼女は仲間たちに様々な変化を与えるが、彼女自身もまた仲間から影響を受けていたに違いない。