ユニット詳細

No.0055≪鳳刃の異才≫

アザミ

CV: 牧野天音

凰刃那原と呼ばれる異界の女剣士。
刀匠であった父の作である二振の妖刀「狂桜」と「冥水」を携え、母の仇である狐神の妖魔を討つべく過酷な旅に身を投じた。
彼女の旅について語られる伝承は少ない。おそらく孤独な戦いだったのだろう。妖刀の邪気に蝕まれながら歩み続けた果てに、彼女は何を見たのだろうか?

アザミの携えていた二振の刀は、鋭い切れ味を有すると同時に禍々しい邪気を放つ妖刀であった。
狐神の妖魔を追う過酷な旅の中、刀を振るい続けるアザミの肉体と精神は、その邪気によって徐々に蝕まれ続けたと伝わる。
此度召喚されたアザミの姿は、長く自身を苦しめた妖刀を制御し、破邪の力を引き出しているように見える。果たして彼女は、狐神を討ったのであろうか?

仇である狐神の妖魔は多くの者たちを苦しめた。
たとえば、近隣諸国では、義を重んじる高名な女武将が遠征中に狐神の妖魔と遭遇し、その時に負った傷がもとで命を落としたという。
他にも枚挙に暇がないが、一説によると、妖魔は元は神の一柱であったものが、人間によって零落させられたものなのだという。この説が正しいのであれば、人に仇成す存在となったのも頷ける。

彼女の父は名のある刀匠であった。父は妻を殺害した狐神の妖魔を討つため、蛇龍神に魂を捧げて二振の妖刀を打ち上げたのである。
やがて妖刀は父親から娘へと受け継がれることになるが、父の怨念により生み出された刀が娘を蝕むとは、何とも悲しい運命である。
アザミが狐神を追い続けたのは、父の無念を晴らし、全てを終わらせるためだったのかもしれない。